賃貸オーナー必見! 最近の部屋探しの実態

(株)リクルート住まいカンパニーから2017年9月15日に、「2016年度 賃貸契約者に見る部屋探しの実態調査(首都圏版)」が発表されました。 沼田市の実態と違う部分もありますが、入居希望者の部屋探しの動向、考え方は参考になると思いますので紹介します。

目次

部屋探し開始から契約するまでの期間は、平均18.7日

➀ 部屋探しを開始してから契約するまでの期間は平均で18.7日です。

② 8割以上の人が「1日」から「30日(1ケ 月)未満」以内で契約しています。

③ 2014年 22.8日 2015年 22.1日 2016年 18.7日と年々短くなっています。

このことは何を意味するのでしょうか。部屋探しをする際、インターネットで短時間で色々な物件情報を簡単に集めて、比較検討出来るようになったことを意味します。

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上のグラフはネットショッピングの利用(2人以上世帯)の推移です。ご覧のとおり、年々ネットで買い物をする人が増えています。今や「欲しい物があったらネットで探す」時代になってきています。部屋探しもネットで探す時代です。不動産店に来店しなくても自宅や外出先で、空いた時間に探すことができるのです。

ですから、

① 家賃、設備、サービス等競合物件と比較され絞られても、残る物件にする。

② また、物件の室内動画やパノラマ写真を掲載し、実際の部屋を見学しているように紹介する。

ことが重要です。

部屋探しの際の不動産会社店舗への訪問数は、平均1.6店舗

「部屋探しのために訪問した不動産会社店舗数」は、平均1.6店舗

内訳は

「0店舗(訪問していない)」  9.9%

「1店穂」         48.6%

「2店舗」         23.9%

「3店舗」         10.7%

全体の6割弱が「0~1店舗」となっています。

訪問する店舗数も 2014年 1.7店舗

2015年 1.6店舗

2016年 1.6店舗

少なくなっています。

部屋探しの際に見学した物件数は、平均3.1件

「部屋探しの際に見学した物件数」は、平均3.1件

内訳は

「0件(見学していない)」     8.8%

「1件」            17.6%

「2件」            17.9%

「3件」            19.9%

およそ10人に1人は1件も見学しないで決めています。6割以上が3件以下になっています。

見学した物件数も

2014年 3.5件

2015年 3.1件

2016年 3.1件

少なくなっています。

訪問する店舗数、見学した物件数ともに少なくなっています。不動産店に来店する前にネットで調べ、物件を絞って来店します。来店するのは、「部屋探し」ではなく「部屋確認」に行っているのです。丸井不動産でも来店者の80~90%の方が見学する物件を絞って(指定)して来店されます。

次に引っ越すときに欲しい設備

「次に引っ越すときに欲しい設備」

1位  エアコン付き

2位  都市ガス

3位    TVモニター付きインターフォン

また、次の設備の上昇ポイント数が高い。

「Wi-Fi」  +10.2 ポイント

「浴室乾燥機」  + 9.7 ポイント

「宅配ボックス」 + 9.3 ポイント

魅力的だと思う付帯サービス

「魅力的だと思う付帯サービス」

1位  家賃ポイントシステム          64.2 %

2位    エアコンの定期清掃サービス  62.8 %

3位  24時間カスタマーセンター   61.4 %

4位   クレジットカード決済サービス 60.4 %

まとめ

① 実店舗ではなく「ネット上の店舗(HP)」競合物件と(家賃、設備、サービス等)比較検討されています。まさにネット上が戦場になっています。検索され絞られても残る物件にすることが重要です。

② HP、ポータルサイト等で募集物件について綺麗な写真、動画、パノラマ写真、詳しいコメント等魅力的に紹介することも重要です。

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