湿気防止、結露防止の注意点

住まいの空気の質や温度・湿度は、暮らしの快適感を大きく左右します。湿度が高いと不快なだけでなく、結露やカビが生えやすくなります。快適な生活を送れるように、日頃から気をつけたいことを把握しておきましょう。

目次

 湿気防止の注意点

1.晴れた日にはこまめに窓を開け通風を良くし、押入の襖やクローゼットの扉も開放しましょう。

2.押入は下にスノコを敷き、空気が対流しやすいようにしましょう。

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3.水蒸気の多い浴室やキッチンでは、窓を開けて換気扇を回し充分な換気をしましよう。

4.24時間換気システムが設置されている建物の場合は、常時運転にしておきましょう。

5.サッシの上部に換気框がついている場合は、開けておいてください。24時間換気の表示がある場合は、必ず開けておいてください。

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6.タンス等の家具は壁面から5㎝程度離して、家具の裏面も通気されるようにしましょう。

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結露防止の注意点

結露が発生する原因

ある温度において、空気中に含むことができる水蒸気量を「飽和水蒸気量」といいます。「飽和水蒸気量」は温度によって変化します。

温度    飽和水蒸気量(mmHg)                                                                                        0℃      4.6

5℃      6.5

10℃                9.2

15℃               12.8

20℃               17.5

空気中の水蒸気量は温度が高いほど多く含むことが出来ます。暖房で温められた室内は水蒸気を多く含むことができます。結露」は室内と室外の温度差が大きい時に、高い温度側(室内)の空気に含まれる水蒸気が、外気で冷えた窓ガラスや壁面に触れて含みきれなくなった水蒸気水滴になったものです。冬の朝は室内の暖かかった空気が冷えます。そのため、室内に含まれる水蒸気量が下がった室内温度の飽和水蒸気量を超え窓周辺に結露」が発生します。

また、建物の断熱性、機密性が高いと冷暖房の効率が良い反面、換気をしないと室内で発生した水蒸気がこもり、結露が発生しやすくなります。

結露の原因となる水蒸気の発生の要因

1.調理・炊飯

2.洗濯機・乾燥機

3.風呂・シャワー、洗面

4.室内園芸、花瓶、水槽

5.加湿器

6.洗濯物の室内干し

7.喫煙

8.解放型燃焼器具(ガス・石油ストーブ等)

結露防止対策

結露はカビの発生源になるだけでなく、建物や家具を傷めます。上記湿気防止対策」とともに、「換気設備」冷暖房設備」を利用して「換気」を行い、適切な室内環境を維持しましょう。

具体的には、次の点に注意しましょう。

1.サッシや窓ガラスについた水滴はこまめに拭き取りましょう。

2.暖房中は部屋どうしの温度差をあまりつけないように心がけましょう。

3.洗濯物の室内干しは、結露だけでなくカビの原因にもなります。湿度の高い時はなるべく控えましょう。

4.雨天や多湿時等、換気「湿度」を調整出来ない時は、「エアコンの除湿運転」除湿器」を利用して「湿度」調整しましょう。快適な室内湿度40~60%を保つようにしましょう。

5.石油ファンヒーター等の解放型暖房器具は燃焼の際に大量の水蒸気が発生するので、非解放型暖房器具のパネルヒーター、電気カーペット、エアコン等に変更しましょう。

6.サーキュレーターで窓周辺の空気を循環させましょう。

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