冬期、賃貸アパートを長期間留守にする場合の凍結防止の注意点

沼田市周辺にはスキー場が多くあるので毎年10~11月になるとスキーシーズンだけ沼田市内の賃貸アパートを借りる入居需要があります。その場合、賃貸アパートで生活するのは週末だけという場合が殆どです。普段は住んでいないため室内が冷えて凍結によるトラブルが起きやすくなります。こうしたトラブルを起こさないために次のことに注意しましょう。

目次

凍結故障を防止するために入居者にやっていただきたいこと

(1) 部屋のブレーカーを絶対下げない

給湯器内及び給水管、給湯管には冬期外気温が下がり凍結するのを予防するため凍結防止ヒーター付いています。そして、その電源を各個別の部屋から取っている物件、共用回路から取っている物件があります。部屋のブレーカーは絶対下げないでください。

(2) 凍結防止ヒーターの電源プラグがコンセント に差し込まれているか確認する

ブレーカーが上がっていても、室内の凍結防止ヒーターの電源プラグがコンセントに差し込まれていないと凍結防止ヒーターが作動しません。また、外の給湯器の電源フラグも差し込まれているか確認しましょう。

 電源が入っていれば外気温が凍結の危険のある気温に下がると、給湯器リモコンの運転スイッチが「入・切」に関係なく給湯器内の凍結防止ヒーター給水管、給湯管の凍結防止ヒーターが作動し凍結を予防します。

(3) 浴槽の残り湯(水)を循環アダプターより5㎝以上ある状態にしておく(追い炊き機能付き給湯器の場合)

img_info01_5cm[1]

追い炊き機能付き給湯器の場合、外気温が凍結の危険のある気温に下がると、給湯器内を保温するヒーター自動ポンプ運転装置が作動し、浴槽、(給湯・循環)配管、給湯器内の水を循環させ凍結するのを防止します。

そのため入浴後、浴槽の残り湯(水)を循環アダプターより5㎝より上にある状態にしておいてください。

(4) 長期間留守にする時は、不凍栓(水抜き栓)を閉め、給水管内の水の水抜きをする。

水抜きの基本手順

➀ 不凍栓(水抜き栓)を右に回す

futousen1[1]

不凍栓を右に回して閉めると、水道管内の水の流れを遮断し、給水管内の水が地中に排水されます。

mizunukiimage[1]

② 室内の蛇口を開け給水管内に空気を送り込む。

 空気を取り入れることで中の水がきれいに抜きされます。

【特に注意して水抜きをする場所と手順】

次の場所は水抜きをしても水が残りやすい場所です。

水抜きの基本手順に続いて、次の水抜き操作を行いましょう。

☆キッチンの混合水洗(シングルレバー)

・水側(右側)にレバーを上げ(全開にして)回す。

・次にお湯側(左側)にもレバーを上げ(全開にして)回す。

・上記の操作で吐水が完全に止まったら、レバーハンドルを中央に戻す。

この時、レバーハンドルは上げたままの状態(吐水状態)にする。

☆シャワーのある風呂の混合水栓(シングルレバー)

・シャワーを床に置く。

・混合水洗を「シャワー」に切替え、空気を取り入れる。

・混合水栓を「カラン」に切替え、空気を取り入れる。

《サーモ付き混合水洗の場合は》

・上記の操作の後、冷水・温水の温度調節の切替操作も行う。

・サーモを「冷水」側に切替え、空気を取り入れる。

・サーモを「温水」側に切替え、空気を取り入れる。

☆シャワーのある風呂の混合水栓(2ハンドル)

・「水」」のハンドルを全開の状態で切り替えレバーを蛇口側に回し、蛇口から水を出し切る。

・「お湯」のハンドルを全開の状態で切り替えレバーを蛇口側に回し、蛇口から水を出し切る。

・次に切替レバーをシャワー側に切り替え、シャワーヘッドを床に置きホース内の水を抜く。

・さらにシャワーヘッドを振り、中の水を抜く。

関連記事

賃貸アパートの凍結による給湯器故障防止の注意点

目次