インターネット無料の賃貸アパートを借りるメリット・デメリットと注意点!

全国賃貸住宅新聞が毎年、調査集計し発表する「賃貸住宅入居者に人気設備ランキング」で「インターネット無料」ファミリー向け物件単身者向け物件でともに年連続1位と入居者に人気の設備です。「インターネット無料」でお得なイメージですが、借りる時のメリット、ディメリット、注意点についてまとめてみました。

目次

インターネット対応物件と完備物件の違い

① インターネット対応物件とは

インターネット対応物件とは、賃貸アパートや賃貸マンションの共有部分まで回線工事が済んでいる物件です。回線が共有部分までしかないため、インターネットをする場合はプロバイダに連絡して部屋までの工事をしてもらう必要があります。そして、その工事費は入居者が負担しなければいけません。また、工事が始まるまで数日かかるため、入居してすぐ使いたい場合はあらかじめ申し込んでおく必要があります。

② インターネット完備物件とは

インターネット完備物件とは、インターネット対応の状態に加え、すでにプロバイダとの契約が済んでいる物件です。LANケーブルとパソコンを繋げば、入居後すぐにインターネットが利用できます。回線工事やプロバイダとの契約は貸主が一括してして済ませてあるので入居者は面倒な手続きが不要です。毎月の使用料も貸主が払うので入居者は請求されません。

インターネット無料物件のメリット

このようにお得なインターネット無料物件ですが、そのメリットをみていきます。

① 月々のインターネット使用料がかからない

プロバイダ料金は普通、月額4,000円~6,000円かかりますが、「インターネット無料」物件では当然これらの料金がかかりません。

② 回線工事やプロバイダとの契約が不要で、入居した日からインターネットが使える

「インターネット無料」物件は、回線工事やプロバイダとの契約(設定も済んでいる場合が多い)を貸主がすでにしているのでこれらの手間が不要で、入居した日からインターネットを使うことができます。

③ 解約時の違約金がかからない

プロバイダによって、契約してから2年または3年以内に退去等で解約すると、違約金が2万円前後とられる場合があります。また、最初の工事費を分割で支払っている場合は、残りの期間に分割払いする予定だった工事費も違約金と一緒に支払わなければいけません。しかし、「インターネット無料」物件の場合、違約金も残っている工事費も支払う必要はありません。

インターネット無料物件のデメリット

「インターネット無料」物件は上記のメリットがあり一見お得なように思えますが、次のデメリットがある場合があります。

① 回線速度が遅いことがある

「インターネット無料」物件の場合、建物全体で同じ回線を契約している場合がほとんどであるため、複数の入居者が同時に高画質動画を見た場合、回線速度が遅くなる場合があります。

② セキュリティが万全でない場合がある

パスワードが必要ない、入居者共通のWi-Fiがある場合は、個人情報が漏れてしまう可能性があります。他の入居者がWi-Fi経由で他人の検索履歴などを盗み見ることが可能です。

③ プロバイダを選べない

「インターネット無料」物件では、あらかじめ大家さんなどが契約している回線、プロバイダを利用するので、好きな回線やプロバイダを選ぶことができません。

④ 近隣の家賃相場に比べ高い場合がある

表面上「インターネット使用料は無料」ですが、家賃や共益費(管理費)に含まれている場合があります。近隣の類似物件と比べ高くないか(家賃と共益費の合計が1,000円~3,000円高い位で収まっているか)確認しましょう。

注意点

「インターネット無料」物件には以上のメリット、デメリットがあります。ネットユーザーにより「インターネット無料」物件が良いのかどうか変わってきます。 次の点を物件選びの参考にしてください。

①「インターネット無料」物件をおすすめする場合

・近隣の類似物件と比べ、家賃と共益費の合計が1,000円~3,000円高い位で収まっている場合

簡単な調べものしかしない

ネットショッヒングでインターネットを使う

短い動画や簡単な画像を見るだけ

②「インターネット無料」物件をおすすめしない場合

処理が複雑なネットゲームをする

映画など長い動画を観る

仕事でデータをやりとりする

インターネットを使う時間帯が主に深夜

③「インターネット無料」物件、入居前に確認すべき点

(通信環境や通信速度を重視する場合)

・物件の見学時に「別途、プロバイダ契約はできますか?」「光回線の○○は使えますか?」と確認する。

可能な場合、自分で個別に光回線と契約します。その場合、契約料や工事費、毎月のネット使用料は自己負担になります。

④インターネットの回線速度が遅い場合の対処法

・個別にプロバイダ契約出来ない場合、モバイルルーター・モバイルWi-fi、ホームルーターを利用する。コンセントにつなぐだけで、電気工事も不要で設定も簡単です。

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